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これは才能なのかオーラなのか電磁波なのか静電気なのか
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【ネタばれを含みます】
チニ(後にミョンウォル)は何度も教坊を出ていく。
ウノと駆け落ちしようとしたり、キム・ジョンハン礼判と暮らしたり、両班と結婚しようとした
罪に問われているのに妓女として生きると言ったり。
教坊を脱走しただけでも重罪なのではなかったか?
そんなことが赦されて教坊に戻れるのか?
3年も舞わなかったのに、急にしかも帝の前で踊れるようになるのか?
それもこれもミョンウォルは天才だからなのか?
その間にプヨンでさえもものすごい修練を積むのに、いくら天才だからといって、ヒョイと
帰ってきては主役級で扱われる。都中の話題をさらう名妓と呼ばれる。
都合が良すぎるというものだ。そりゃプヨンもその他の妓女もおもしろくない。
ただでさえ女の世界、もっと同僚の風当たりも強いのではないか。


チニの母ヒョングムも、一見心やさしそうだが、私に言わせれば勝手である。
楽士オムスの真心をなんだと思っているのだ。男の心を扱う妓女であれば、オムスの心が
分からないはずはない。色々と尽くしてくれているのに礼も言わない。目が不自由なのを
差し引いても、オムスの心を利用していると捉えるのは穿ちすぎか。

ヒョングムとチニの父親については、もっと純愛だったと思っていたが、その父親の両班が
出てきた時には若気の至りとしての思い出話程度で、ヒョングムとは惹かれ合っていたの
ではなかったのか等と他サイト様では意見があった。
確かに最初はその両班と愛し合ったのだろうが、子どもができたと知った途端、両班は
手切れ金を渡して去ったではないか。
(後に、あのとき毒草を飲んでいれば云々と出てくるので、あれはお金ではなく毒だった
のかも)
両班にしてみれば、最初から遊びだったのだ。
本気でヒョングムを娶るはずもなく、子どもを捨てたのだ。

ここでヒョングムも悟らねばならない。子どもまで妓女にしたくない、一人の男の妻として
生きる喜び、等と分からなくもないが、結局はチニに夢見る乙女な自分を押しつけて
悩ませている。自分の叶わなかった思いや理想をチニに負わせている。
礼判との暮らしから帰ってきて元の名妓に納まったチニも勝手だが、本当の女の
幸せとは何なのか、自分にとって芸とは何なのか
と向き合ったチニは
一味違う。

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